laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

“今どきのワカモノ”...。

 いつの時代も、年長者は自分たちより年若い人たちに、何かと言いたがるものだ。

 伝統的に年長者を敬うこの社会では、その慣習が年々形骸化しつつあるといわれながらも、少々おせっかいな“御託”は広く根強い価値観のように思われる。

 バブルの余韻がまだ続いていた1980年代半ばから90年代初めに社会人となった我々世代は、その当時、「新人類」などという呼称で、年上のオジサマ、オバサマ方から半ば嘲笑されていた、気がする(^_^;)。

 ちょっと風変わりな格好や態度、意見、行動があると、「あぁ、あいつは新人類だからなぁ〜」などと言われたものだ。決まって、「今どきの若者はなぁ〜...」というフレーズを前後に付けられて...。

 世代が変わっても、こうしたメンタリティーというものはそう簡単には変わらないものなんでしょう...。

 かつての新人類が、自分たちが若者だったころを忘れたのか、「いやぁ〜、今どきの若者ったらさぁ〜...」などとしたり顔で話している場面に頻繁に出くわすのだから...。




 さて、その「今どきの若者」で、最近気になっている2人の学生君たちがいる。

 ともに会社の仕事がらみで知り合った男子で、フェイスブックの「お友だち」。彼らの投稿が、非常に面白い。

 「面白い」というのは、笑い転げたりにやけたりさせてくれるような類じゃなくて、「興味深い」ということ。

 とても、真摯なんですよ。

 真面目であればいい、だけとは思わないけど、彼らの真面目さにハッとさせられる。

 政治的な事柄について、自分の意見をバシバシと小気味いいほどに書いている。その都度、「ふんふん、なるほど、なるほど」と感心しながら読んでいる。内容が内容だけに、好意的なコメントだけではなく、執拗な(に見える)絡みもたまにある。

 でも、くじけないんだね、彼ら。

 社会的な問題やテーマを、自分たちなりに考えようという姿勢がすごく伝わってくる。それぞれの意見が正しいか間違っているかの判断はよう分からないけど、自分たちが疑問を抱いている事柄に関して、それを「我が事」に置き換えて考えている真剣さが、眩しい。

 素敵だよ、君たち。


 大方は知り合い同士のつながりで出来上がっているフェイスブックでは、個人におけるこうした真面目な投稿は、どちらかというと敬遠されがちなのかもしれない。

 彼らの絡まれ方に、「人事に響くよ」とか「就活控えて何言ってんだか」などといった、ちょっとばかし脅しめいた反応もあった。

 でも、くじけないんだね、彼ら。

 
 ピースマークに彩られた呑気で平和すぎる、自画自賛のオンパレード投稿にちょいとばかし食傷気味な日常に、彼らの情報発信が刺激を与えてくれている。


 「なんだい、やるじゃない今どきの若者くんたちも」


 元新人類のオジサンは、そんなことを思っている。。。