laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

ブラウン管テレビ。

 秋田から仙台への転勤に伴い、ずいぶんと前に妻の実家から頂きそれなりに活躍していたブラウン管テレビを引退させた。30インチほどのテレビが我が家にやってきたのは、確か結婚したころだったと思う。小学6年生の娘が生まれる前のことで、思えば、買ってから優に20年以上働いたことになる。

 使い続けた自分の感性はどうあれ、20年動き続けたことがすごいと思う。ほぼ毎日電源を入れたり消したり、時には頭をたたいたりしながら付き合ってきた。電波状態が悪くて映りがしっくりいかなかったことはあったけど、見ることができない状態になったことは一度もなかった。
 ある程度のお金を支払って買った物(テレビはもらい物ですが、すいません)は、10年以上使いたいという気持ちを常に持っている。逆に言えば、10年以上使えないような物には価値を見出せない。結構、この基準に合う物を探すことって難しいんです。部品交換すれば使えるものでも5年もたってしまえばその部品自体が無い。たとえあったとしても買ったほうが安く上がってしまう。そこに疑問を感じても、新製品が湯水のように出回る流通システムの中では、悲しい遠吠え。歯がゆいんです。
 長い時間付き合ってると、物に対して愛着が生まれる。まぁ、もったいないという思いが常にあるのは確かだけど、その愛着の感覚が好きなんです。車や家具、電化製品、服や靴などの衣類、見渡せば、10年以上愛用している物に囲まれている。
 すべてこれ、アンティークです。古物好きというから、貧乏くさいとか節約とかいうからなんとなく格好悪い。アンティーク志向なんです、と言っておけばたいがい好印象が得られる。単に横文字にしただけなんですがね。不思議です。
 タイミングよく、妻の実家がキッチン用にと新しく小型テレビを買い換えたので、古いタイプの薄型テレビをこれまた貰い受けた。
 これから何年、このテレビと付き合えるだろうか。
 そう考えていたら、地デジ対応ではないテレビだったことが分かった。トホホ......。