laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

世界進出。

 拝啓、BRONZE様。

 世界最大級のジャズの祭典「モントルー・ジャズ・フェスティバル」(7月・スイス)への参加、おめでとうございます。レイ・チャールズノラ・ジョーンズら世界の一流アーティストも参加したことがある伝統のイベントに、東北のバンドとしては初の出演。やりましたね。あっぱれです。


 仙台圏内では馴染みが薄いかもしれないBRONZEは、秋田県由利本荘市を拠点に活動するインストルメンタルグループだ。ギターとサックス、ドラムの4人編成で、洋楽をベースに琴など「和」の趣を取り入れて秋田の風景などを表現するオリジナリティーあふれる音楽性を持ち味に、昨年6月には念願のメジャーデビューを果たした。女性1人を含む4人で2002年に結成したグループのメンバーたちは、ここに至るまでアルバイトなどで活動、生活資金を稼ぎながら定期的にチャリティーライブを開催し、実績を重ねてきた。そんな中でのビッグオファー。断る理由は全くなく、これを機会に彼らの音楽を世界に発信、合わせて東北をPRしてきてほしい。
 ところが、ここにきて大きな問題が持ち上がっているという。数百万円に上る見込みの機材の運搬費用の工面に直面しているのだ。メジャーデビューを果たしたとはいえ、まだまだマイナーな存在ゆえ、活動費に余裕がない。窮状を見かねた地元のファンらが「海外進出応援実行委員会」を立ち上げ、スポンサーや機材を扱う現地ボランティアの募集を始め、メンバーらは先ごろ、秋田県庁を訪れ佐竹敬久知事にも支援を呼び掛けた。っと、河北新報社に紹介されている。(4月15日朝刊「ワイド東北」面)


 秋田総局に在籍した当時、彼らと知り合った。地元を大切にしながら純粋に音楽を楽しんでいる姿が記憶に新しい。「僕らの目標は世界進出」と、臆面なく語っていた彼らの言葉を覚えている。世界に一歩近づいた今回。なんとしても実現してほしい。


BRONZEオフィシャルサイト
「〜音のある風景〜」http://bronze01.hp.infoseek.co.jp/