laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

Vol.20 増税賛成。

 「たばこやめますか、それとも続けますか?」。
 最近、いつかどこかで聞いたことがあるようなフレーズの質問を投げ掛けられることが多い。
 みなさん、10月からの大幅増税に伴うたばこの値上げにかなり敏感なようです。自分はと言えば、いたって冷めてます。『増税による値上げは2006年7月以来約4年ぶり。(中略)JT(日本たばこ産業)は「過去に例がない大幅な値上げ」としており、喫煙者には大幅な負担増となる』と、4月29日付け河北新報朝刊には書かれているが、「そんなもんかい。たかだか100円程度の話だろ」としらけている。
 これまで10円単位で値上げがなされてきた背景からすれば大幅な値上げに違いないが、それでも400円台。喫煙にうるさい先進国に比べたら、まだ半額程度ですぞ。極端な値上げによる集中攻撃を避けるように、「このくらいならきっとうるさく言われないだろう」的なまことに中途半端な増税がどうも気に食わない。
 「たばこ増税大賛成。やるならもっと大胆に!」
 大の嫌煙派とは180度立ち位置が違う20年来の喫煙派ですが、真剣にそう思っている。確かに今回の増税で、たばこをやめる人は増えるでしょう。でも、それほどでもないんじゃないか、とひそかに考えている。やめない代わり、本数を減らす喫煙者が増えると見る。自分がそうなるだろうから。
 JTはもちろん、国にとっては喫煙者がいなくなってしまうのは困るんですね。莫大な税金をみすみすなくすわけにはいかない。かといって、世の流れで禁煙対策を全く無視するわけにもいかない。喫煙者が減少傾向にある中の苦肉の策と思えてならない。「セコイよなぁ」と考えてしまう。
 そもそも、たばこは体に悪い〝麻薬〟だと自分は思っている。だから嗜好品なんであって、すぐ簡単に手に入る領域にあっちゃいけない。吸うからには、それなりのお金を払って吸うような位置付けが必要だ。たばこによる健康被害がもたらす医療負担を考えれば、根っこから断つのが一番だが、禁酒法でもないし、今の時代にそれもいかないでしょう。ならば、嗜好品の常として、「高級品」に位置付けるべきじゃないでしょうか?そう、勝手に考えてます。
 そうだなぁ、思い切って一気に1000円ぐらいに値上げするのがいいんじゃないでしょうか。そのくらい高価ならば、喫煙者だってかなりマナーが良くなると思いますよ。まず、周りの人が食事中の席上や人混みだっていうのにこれみよがしに吸う輩はかなりの確率でいなくなるでしょう。くしゃくしゃにされてきたパッケージさえ丁寧に扱われ、シガレットケースの存在が再び脚光を浴びるようになるかもしれない。結構、素敵な光景かも。
 って、反論?もちろんありますよね?知ってます、知ってるってば。みなさんと同じように税金嫌いの自分が、珍しく増税賛成の立場にいるんだから、ちょっと言ってみたかっただけですよ。
 お願いだから、そんなにムキにならんでくださいな(笑)