laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

My Central Park

  地下鉄から降りて会社に向かう途中に公園がある。
 入社したころは、暗く汚く危ないイメージの古い公園だったが、何年か前に大改修をしてまったく別の公園へと生まれ変わった。マンションとオフィスビルが立ち並ぶ街中の角地にあり、周囲からも見渡しがいい開放的な空間だ。
 朝晩、この公園の前を通るのがちょっとした楽しみになっている。転勤で戻ってきてすぐのころには桜が満開を迎え、日々色づく木々の緑に目と心を癒されてきた。帰り道の夜には、ちょうどいい具合の明かりの照明が公園内を包み、恋人たちや帰宅途中のサラリーマン、OLたちの姿をベンチに見かける。いいなぁ、こういうの。行き返りの道、小さな幸せを感じている。
 先日の朝は、ちょっと早い出勤になったので、ベンチでしばし本を読んで定刻までの時間を過ごした。心地よいほどの街の音と強すぎない日差し、道行く人々の息遣いなどを感じながら物語を楽しんだ。すぐそばのベンチに見知らぬ美女がいて、かたわらに淹れたてのおいしいコーヒーなんかがあれば、もうかなりいい感じの朝のスタートですよね。
 来週の火曜日には、ここで弁当を持ち寄ってランチ会を開こうという誘いがある。この公園とのかかわりが深まりつつある。