laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

Vol.40 プール開き。

 娘が通う小学校では、今日6月9日がプール開きだという。そんな季節になったんですね。冷夏の予想があっても、このところ暖かい日が続いているから気分は夏。サーファーにとって待望の季節がやって来ました。イトウちゃんじゃありませんが、「だって、ワクワク、ウキウキなんだもん♪」
 プール開きには苦い思い出がある。プールサイドを走り回って転んで鼻血を出して挙句に先生に怒られたとか、深く潜って泳いでいたら目の前に全く予想もしていなかった茶色の物体がこんもりあったとか、監視員のアルバイトをした大学生の時、調子こいて背中を焼きすぎてBBQ状態になって苦しんだとか、忘れられない思い出は数多くありますが、今回の苦い思い出とはこれらとは違う類です。
 夏休みと言えば海かプール。それが定番だった小学校時代を経験した身にとって、今年3月まで秋田市で暮らしていた4年間は、奇妙な夏の連続だった。その学校では、夏休みのプール管理はPTAに委ねている→かつては毎年、地区などで班をきめ、当番制で父母がプールに立って子どもを監視していた→学校や公共施設のプールで子どもが溺死する事故が発生した→全国津々浦々で監視体制の強化が叫ばれた→父母で持ち回りにしていた監視体制に不安視する向きが出始めた→「何かあった場合、我々では責任が取れない」という結論に至った。
 そこで、娘の学校では夏休み、学校主催以外では子どもにプールが開放されなくなった。最初その話を妻から聞いた時には、耳を疑ったが、秋田市教委に問い合わせたところ、この学校のPTAの対応だけが特別だったことが分かった。
 かなり興味深い話だったので、代表者と直接言葉を交わして納得した。すべて、大人の理屈と論理によるもの。早い話が責任逃れなんです。「面倒くさいことはやらないほうがいいんですよ」。そこまで直接言ってなかったが、言わんとすることはそういうことだ。
 でも、さらに怖いのは、そういう肩書きのある大人の身勝手と思われる判断もそうだが、その判断に異議を唱える空気がほとんどなかったこと。これって、ヤバくないですか?
 不思議というか当然なのだが、そんな状況下に置かれた自分は1人浮いていました。まっ、サーファーだけに浮くことには慣れているから全く気にしなかったけど、他人の目を始終気にしている人ならどうにかなってしまうかもしれないなぁ。
 幸い、新しい学校では夏休み、プールが子どもたちに開放されるそうだ。常識的判断ですね。あぁ、良かった良かった。