laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

Vol.50 「Slow Down」

 通勤の際、目に映る景色が大きく変化した。
 車と地下鉄を乗り継いで、徒歩で会社に向かっていた通勤手段を、晴れた日限定で自転車に乗り換えたからだ。ほぼ5年ぶりの自転車通勤。かかる時間は多少長くなったが、半面、それを楽しむ余裕が増した。
 自転車乗りが楽しいのは、程よい距離を自分のペースで気軽に移動できる点。無理をしなければいい運動になるし、車では見落としがちなちょっとしたシーンに出くわし、楽しむことが出来る。
 思えば、4、5歳ぐらいで初めてハンドルを握ってからというもの、40を越えた今現在まで断続的に自転車に乗ってきた。主に通学、通勤の伴侶。それが、自転車であり続けている。
 今回の伴侶は、だが、万能ではない。デザイン的に格好悪いというのとより軽量化を求め、泥よけを付けなかった。基本、雨の日は運転できない。運転途中で雨が降ってきたらアウト。これまで以上に天気予報に気をつけなければならない。逆に言えば、条件のいい日に限っての運転なので思い切り楽しめる。
 会社までの道のりは、子どものころから育ってきた街そのもの。横道を入ったり、回り道したりすれば、懐かしい思い出がよみがえり、すっかり変わってしまった時代の変化も観察できるだろう。
 慌しさのない自転車通勤にシフトチェンジし、さわやかな風を受けながらゆとりを感じている。