laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

Vol.100 憧れの在宅勤務。

 30代で配属された新庄支局は、いわゆる1人支局だった。

ボスもいなければ同僚も部下もいない、全く孤独の職場環境。そう書くと、寂しそうに聞こえますが、新聞記者にとっては〝天下の1人支局〟。基本、誰にも邪魔されず、勝手気ままに働くことができる王国です。そう考えない同業者たちもいるにはいるんですが、自分にとっては天国だった。

 事件など重要案件がない限り、どう働こうがその記者次第。監視者がいなので、ちょっと暇つぶしって感じの行動は当たり前。要はやることやってればいいんです。「そんなお前は遊んでばかりいたじゃないか!」という声が今にも響いてきそうですが、「まっ、過ぎたことですから。ご勘弁を」ということにしていただこう。

 近年、IT企業などで実施されつつある「在宅勤務」の新聞社版です。仕事場と住居が同じ環境に、違和感を抱く方々はどこの世界にもいるが、専門職種ばかりではなく広いジャンルの企業でIT環境が整いつつある現代、在宅勤務をもっと真剣に考えてもいいのではないだろうかと思っている。

 職種によって、出社しないことには仕事にならないことってかなりあるとは思うのだが、逆に、会社に行かずともこなせる仕事の職場も少なくない。しかし、なぜか依然として在宅勤務は特別な職場環境、条件というとらえ方が根強い。思うに、出社=仕事という思い込み的な精神論がまだまだ根強いのが原因なのではないかとずっと思っている。勤務体系などのルールづくりと環境整備をしっかりすればいいだけだ、と考えるのは早計なのだろうか?会社にとっても社員にとっても無駄な時間を省き合理的に業務を遂行できるというメリットはあると思うのだが。

 新庄支局時代を振り返ると、配属された春に娘が誕生したので、子育てに参加しながら仕事と生活を楽しめたので、かなりいい経験になった。これも、在宅勤務だからこそだと実感している。

 在宅勤務に関する賛否両論を聞きたいですね。どなたか意見のある方、どしどしコメントくださいな。