laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

素朴な疑問(1)

  確かに、国家公務員法守秘義務)違反は重大な法律違反だ。

 連日続報が続いている尖閣諸島付近で起きた中国漁船衝突事件関連のニュース。衝突の映像を、誰が、何を目的に、どうやってネット上に流したかの原因究明に注目が集まり、昨日10日、43歳の海上保安官が映像流出の関与を認めたとして、警視庁が取り調べを始めた。

 次なるニュースの流れは、逮捕の瞬間。

 映像がネット上に流れてからのニュースの大きな流れを見ていて、感じることがある。

 「何か違うんじゃないの?」と。

 そもそも、国民注視の事件の全容をとらえた映像がどうして全面公開されなかったのか?

 物議をかもす物言いになるのは承知で言わせてもらうが、国際法や道徳観念など完全に無視したような中国の行動の元となった衝突事件の映像が、仮に今回ネットに流出しなかったならば、〝真相〟が日の目を見たかかなり怪しい。国民の知る権利の立場に立つなら、一部とはいえ、真実を公の目にさらした〝犯人〟は、法を犯した罪は問われるのだろうが、その〝功績〟は大きいと考える。

 海上保安官の聴取前後を境に、知る権利からの論調が出始めてきたが、これまでは少数派だった。

 「罪を犯した→犯人→悪い人」的な単純な図式に、知らず知らず踊らされていませんか?

 言い得て妙、と感心、同調した投書が朝日新聞・声欄に載った(10日朝刊)。「『すっぱ抜き』は望まれたこと」と題した文で、マスコミ出身の大学教員男性はこう指摘、主張している。「(マスコミが)いずれも機密流出の重大性に力点を置いて犯罪行為であることを強調し、批判的に扱っているように見える」

 そして、問い掛ける。「今回のような政府の極秘映像をすっぱ抜くことは果たして非道の行為なのか」

 推測もしている。「マスコミがおしなべて(映像流出に対して)批判的なのは、自分たちが任務を果たせずに先を越されてしまったということもあるのではないか。」

 最後に、こう締めくくっている。「今回のビデオ流出についても、私は日本が成熟した国家になりつつある表れとして歓迎したい。」

 ※()内は、相原の補足。

 単純な関心の行方の大方は捜査の進展に向かうのだろうが、それとは別に、いやそれより重大性があるはずの映像の中身、衝突事件の真相を一刻も早く国民に知らせるべきだ。

 本日11日。ここにきて、興味深く本質的な疑問と動きが出てきた。

 映像そのものが国家秘密に当たるのか?というそもそも論と映像流出に理解を示す動き。

 世論の流れを含めた、衝突事件絡みの展開に要注意!

 【追加】

 今、気が付きました。ブラウン管オヤジさんが、違う視点から映像流出に関して先に書かれていました。合わせて、ご覧頂くと良いかと、全く勝手に思いました。興味のある方はどうぞ。
 ↓「正当なるプロセス」
http://flat.kahoku.co.jp/u/14inch/4lHxBPvtMZ9RSDW6QTe3/