laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

祈り。

 甚大な被害を受けた東北、東北の人々を思い、世界各地で祈りが捧げられている。

 facebookを通して、昨日29日、ニュージーランド(NZ)からその一つが報告された。地元の新聞「Taranaki Daily News」で紹介された記事をご覧ください。タイトルは「被災者たちへの頂上からの祈り」(Summit prayer for quake victims )


http://www.stuff.co.nz/taranaki-daily-news/4768349/Summit-prayer-for-quake-victims

 NZ北島の西部地方タラナキに住む、黒田建さん、ソフィーさんらが東日本大震災発生から2日後、仲間とともに地元のタラナキ山に登頂し、頂上で祈りを捧げた。

 山形県新庄市出身の黒田さんは10年ほど前、故郷を離れてNZに移住した。現在、現地で「忍者」という日本食レストランを営んでいる。震災報道に接し、ひどく心を痛めた黒田さん夫妻は、店のスタッフや仲間に呼び掛け、“祈りの登頂”を実行したという。

 映画「ラストサムライ」のロケが行われたことでも知られるタラナキ山は、富士山にとても似ている。日本人が富士山に特別の思いを抱くように、黒田さんらは、異国の地で鎮魂の思いをタラナキ山に託したのだろう。

 「直接ヘルプできないもどかしさがたまらなく辛い。自分たちにできることはこのくらいしかない。けど、祈りの思いを伝えることができたら」と、ソフィーさん。後日、登頂時に持参した日本国旗を店に置き、来店者にメッセージを書き込んでもらい、義援金を募った。多くのNZ人らが賛同し、支援の輪が広がっている。

 1人じゃない。

 多くの人々が、国内外を問わず、このような支援の動きを始めている。見守ってくれる人がいる。気遣ってくれる人がいる。知り合いだろうと、他人だろうと、平和への復興、鎮魂を願う善意の祈りが、これからの道を必ずや照らしてくれるだろうと思っている。