laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

ボランティア。

 昨日の日曜日、初めて災害ボランティアセンターに出向き、ちょっとばかし手伝ってきた。

 ここまで被害が広範囲に及ぶと、まず、「どこに行こうか?」と迷ってしまう。迷った結果、「まずは足元から」という事で、住まいのある名取市のセンターに行った。

 ボランティア登録を済ませ、各地から集まってきたボランティアの人たちと活動指示を待つこと20分ぐらい。この日は休日で天気が良かったこともあって、100人を超す人たちが会場に駆け付けていた。10代、20代の若者たちも多く、お父さんと一緒に来た高校生や中学生たちの姿もあった。

 みんな、それほどの気負いもなく、「何かお手伝いしますよ、言ってください、動きますから」という感じ。肩に力の入ってない雰囲気がなんともいい。

 派遣された先は、海岸部から数キロ離れた民家。津波で押し寄せた泥やら廃材やらを、自分を含めて男性5人が、家の人たちと一緒になって人海戦術で敷地外へと運び出した。



 運んでも運んでもなかなか減らないゴミの山。足元がぬかるみ、じわっじわっと筋肉に負担がかかってくる。想像以上の重労働で、こんな状況を家の人たちだけで解決するには辛すぎる。この家は、一階部分が浸水し、家族の人たちにけがはなく、今は普通に暮らしている。被災地全体からみれば、「それほど深刻ではない」と判断される被害状況なのだろうが、それにしても..........である。

 同じような状況の家は各地にごまんと点在している。手を貸せるボランティアの数が多いに越したことはないはずだ。

 辛い状況に直面しながらも、われわれボランティアに対して何度も何度も頭を下げていた家のおばあちゃん。

 正面から「ありがとうございます」と言われて嫌なわけはない。自分が出来ることはほんのわずかでしかないが、そのわずかな部分で、誰かの役に立っているのだと思えば、素直にうれしい。

 無理ない程度に、“日曜ボランティア”を続けていこうかと思う。

 写真:各家々から運ばれ、歩道に積み上げられた津波のゴミ。