laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

「緩やかな共同体で行こう!」

 17年前の春、当時在籍していた岩手県南の2人支局(記者2人体制の支局)に赴任してきた上司から、こう声を掛けられた。

 数年前に会社を定年退職した大先輩ながら、既に2年その支局で働いていた自分の事を配慮したのだろう。“くそ生意気な”若造記者に向ける言葉としては、かなり温かい気遣いだった。

 いつも低姿勢で謙虚でたいへん優秀な新聞記者の大先輩の期待に応えることができたとは全く思っていないが(^_^;)、言われたこの言葉を事あるごとに思い出す。

 年を重ね、その意味の重さというか深さというか、「それって、とっても大切だよな」と思っている。

 どんな組織でも、上の立場の人が、命令とか指示とか注意とか、号令を掛けるのはとてもたやすい。反対に、下の立場の人たちと同じ目線で協業していこうとするのは、「言うは易し行うは難し」だと思う。

 状況は全く違うが、大震災でいろいろな動きが出ている中、この言葉をあらためて見つめ直している。

 多くの人たちが、それぞれの立場からいろいろと発言、行動している。それに対する思いもさまざま。そんな状況だからこそ、互いの立場を尊重したうえで手を携えていきたいと思う。まさに、緩やかに。

 いい具合に情熱を持って、適当に力を入れて。