laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

前向きな人たち。

 仙台市内のデザイン事務所「グラフィック・トイ」代表の田村晋さん(38)は、東日本大震災が発生してから3日後には、カメラ片手に街に飛び出し、混乱の中で早々と前向きに歩み始めた人々を、メッセージとともにファインダーの中に収めた。

 「震災に対して、自分には何ができるのか?」と考えた結果の行動だったという。「1人でも多くの頑張っている人たちの思いや姿を伝えることが、もっともっと大変な被災者の人たちの励みと支援になる」との思いからだった。

 程度の差はあれ、自ら、あるいは肉親が知り合いが被災しながらも、明日に向かって力強く動き出した人たち。田村さんは、仲間の協力を得て、東北各地で100人以上の「頑張っている人たち」の写真メッセージを集め、『2011 3.11 東日本大震災なんかに東北は負けない。』と題した小冊子にまとめ、3000部を発行して無料で配布している。

 取材した人たちから、1年後、それまで頑張った結果の笑顔とコメントを寄せてもらい、もう一度小冊子を発行するという田村さん。「『頑張って!』という言葉を自分自身に向け、そして行動することが、東北に多くの笑顔を戻すことだと思うんです」と話す。

 小冊子に収められた人々の表情は、それぞれに味があり、凛々しい。

 前向きって、いいなぁ〜。田村さんと話していたらそう感じた。