laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

春の恵み。

 毎年この時期、1人暮らしの母親から頼まれながらもなかなか実現できずにいた、山菜採りに連れて行くことが出来た。

 昨日5月8日。「母の日」。狙ったわけでは決してないが、結果的にちょっとばかしの孝行をしたことになる。それも、7、8年ぶりで。(??? もう、それだけで親不孝なんではありますが、まっ、そこは....(^_^;)

 東北に住む喜びを、こんな時感じる。春には山菜採り、夏には海、秋にはキノコ採り、冬には雪遊び。自然が身近にあるので、車で1時間ぐらい移動すれば、春夏秋冬、その時期に合った自然の遊びを満喫できる。当たり前すぎる行動なんだけど、これってよくよく考えたら、かなり恵まれているのだと思う。

 そして、向かった先は遠刈田温泉。山菜を採った後、温泉に入り、ゆっくり時間を過ごして帰ってくる。ただ、それだけ。実は、長年母の願いを叶えてあげられなかった理由は、遠くに住んでいたことや休みの日程が合わなかったことや、仕事が入ったり...と。それよりなにより、海に行って波乗りしていたのが多いからなのだ。

 そう、自分の好きな事ばかりやっていたのです、思い返せば(^_^;)

 それが、今年は、っというより、今年だから。約束は守らないといけないな、としみじみ思ったわけ。海に行くことはまだまだ遠い先だから、という何ともしがたい事情というものも、もちろんあったわけなんですが。

 相変わらずの行き当たりばったりで現場に向かった。「行けば、何かはあるだろう、この時期」みたいな感覚。とりあえず遠刈田温泉に到着し、周辺を車でグルグル。こういう行動パターンだと、そんなうまくいくはずないのは過去の経験から学んではいるが、それがこの日はラッキー、超ラッキー。たまたま通りかかった道端で、娘がタラの芽を発見。そそくさと車を降りて採り始め、ふと、向こう側の野っぱらを見ると、そこにもあるじゃない、タラの芽。そして、足元を見れば、ワラビ、ワラビ、ワラビの群れ(^O^)



 そんなもんです、ついている時ってのは。

 あんまり大量に持ち帰っても処理に手間取るので、30分ほどで作業終了。その晩のおかず(タラの芽の天ぷら)をゲットし、その後は近くの温泉で極楽気分!

 自然の恵みを体感した1日だった。

 人間にとって、自然は恵みでもあり脅威でもある。大震災を経験し、もろ刃の剣のような自然の仕組みを考えないわけにはいかなかった。人間にとって、憎悪の対象となる時もあれば、喜びの対象となる時もある。

 どちらも同じ自然。人間の側が、きっちりこれに向き合わないと先に進めない。自然との対立ではなく、共存という道を考えていかないと...。山菜採りに行ってなお、ちょっとばかし真面目な事を考えてしまった。(どこが真面目なんだ?という反論は聞こえませ〜ん)

【写説】2、3日前ぐらいがベストだったのだと思う。でも、茎部分はかなり柔らかく、美味しそう!