laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

実は、いいヤツだった(たぶん)。

 「いや、この間は悪かった。俺も、やり過ぎたと思ってさぁ...。悪かった...」

 今朝、ちょっと遅めの朝イチを終えて海から上がって着替えていると、男が近づいて来て、そう切り出した。

 例のサーファーだった。

 先日とは打って変わって優しい表情。心なしか気まずい様子にも見えた。

 考えてみれば、それもそうだろう。あれだけ啖呵を切って、こちらに言葉の暴力を浴びせておきながら、自分の非を認めて頭を下げるのだから...。

 彼には、俺のことなど無視し続けて海に通い続ける選択もあった。

 だが、潔く過ちを認めた。

 そうであれば、とやかく言う必要はもうない。

 「とにかく、誰の海でもないんだから、楽しくやりましょ!」

 互いにぎこちなく、握手を交わした。

 一件落着。

 正直、あの日以来、波乗りに行くのがちょっと引っかかっていた。別にこちらが悪いことをしたわけではないので気にする必要もないんだけど、それでもやはり気になっていた。

 陸で、あるいはまた海で、文句を言われながら波乗りするのだろうか?と考えると、気分が少々萎えていた。

 これで安心。元のように海に通うことができる。

 ほっ(^O^)。

 彼が言うには、後から海に入って来た俺が、2、3本立て続けにアウトからいい波に乗ったことが“ルール違反”だったらしい。仲間といた彼は、代表して、俺に文句を言った結果が、あのようにちょっと“過激”になってしまった。

 言われてみて、「なるほど、そういうことか」と思った。

 分かりやすい例えで言えば、「横入りしたヤツが、随分といい思いをした」ということ。

 もちろん、こちらには、そんな意図はなく、全く悪気もなかった。

 海に入った時、「どうも〜」の一声でも掛けていれば、未然に防げたトラブルだったのかもしれない。

 ...あくまで、「かもしれない」なんだけど(^_^;)。

 なにはともあれ、「懸案事項」が解決した。

 陸でも海でも、見知らぬ同士、声掛けが大切なんだな、と改めて思った。