laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

海の恵み。

 昨日の朝、学生さんたちと仙台港に行ってきた。

 いつもの波乗りではなく、一応、仕事の取材で。

 今年も例年通り9月から解禁となったアカガイ漁に精を出している津波被災者の漁師さんの取材。

 岸で待つことしばらくすると、小型漁船が次々と港に戻ってきた。

 どの船も、大きなバケツにいっぱい捕れたアカガイを積んで。

 仙台湾アカガイの産地とは知っていても、日常の食卓に登場する機会はあまりない。

 しかも自分の手で捕獲することなど一切ないので、恥ずかしながら、実は、間近で見たのはこの日が初めてかもしれない。

 殻の外側には黒っぽい毛が生えているなんて知らなかった。

 結構、ごつくてグロイかも...。

 




 よっぽど珍しそうな顔をしていたのかもしれない(^_^;)。

 「ほら、これやるから持っていきな!」

 日焼けして精悍な顔つきの漁師さんは、捕れたてのアカガイを素手で何度もグワッっと掴み取り、白い別なバケツに入れて差し出してきた。

 「どんなもんだが、食ってみるといい。身の取り方はな...」

 漁師のおじさんは、その場で貝をつぶしながら赤身の剥きかたを教えてくれた。

 「まぁ、ちょっとばかしだけど...」。おじさんがそう言ってくれたアカガイ。素人目には、かなりの量。

 いやはや、ありがたい、のひとことに尽きます。

 生モノは、処理の速さが勝負。

 学生2人と3等分したアカガイを我が家に持ち帰り、その日のうちに調理して、頂いた。

 毛の生えた硬い殻を地面に打ち付けて破り、軍手をはめた手で一気に身を取っていくかなり荒っぽい処置。一心不乱で20分ほど。



 中から出てきた赤身はこんな感じ。





 刺身とつくだ煮で「ごちそうさま」でした。

 これほど新鮮な貝をつくだ煮にするなんて罰当たりで恐縮です...(^_^;)。

 マジ、美味しかったです。やっぱり、捕り立ては違いますねぇ〜。

 自然の恵みを再確認した次第。

 仙台湾では震災以降、放射能の影響が出て、今でも一部魚介類は漁、出荷が禁止されている。

 でも、定期検査が続けられ、異常が見つかっていないアカガイは大丈夫。

 気にする人は気にするんでしょうけど、俺は気にしない。

 だって、新鮮で美味しいんだモン!

 ありがとさんです、漁師の佐藤さん。