〝身軽な身〟。

　結婚して１８年目になるけど、結婚式当日以外、結婚指輪をしたことがない。

　妻も同様。

　「だって、家事とかするのに邪魔だから。面倒くさいし」と彼女。「確かに。それに、好きになれないデザインだからなぁ」と俺。

　そういうことで、ウチら夫婦はともに指輪をしていない。

　でも、指輪そのものは嫌いじゃなく、気分に合わせてたまに付けている。結婚指輪とは全く別モンですが。

　近ごろ、服以外、身に付ける物がどんどん減ってきている感がある。

　もう数ヵ月ぐらい、ほぼ毎日時計をしていない。携帯の画面に表示される時計で十分だから。なんかもう、絶対的な必要性を感じなくなっている。

　大学生のころは、旅先で知り合った人がつくってくれた虹色のプロミスリングやら金、銀のネックレスにブレスレッド、それにアンクレットなどと、結構〝スカ〟したことやってたけど、なんだろ、そういう装飾にあまり興味、関心が向かなくなってきた。

　なんだか、面倒くさいんだよねぇ。

　時計とかは最初のころ腕にはめていないとなんとなく落ち着かなかったけど、今はないほうが楽。こうしてパソコンのキーなど叩いている時は特に。軽くて楽。これに勝るものはないなぁ、今のところ。

　そもそもＴシャツにジーンズ、ビーチサンダルかスニーカーが理想のスタイルなので、軽いことに越したことはないんです(^_^;)。つい最近まで、短パンにＴシャツだったし。

　年を重ねていくと、こうやってどんどんいろんなモノをそぎ落としていくのだろうか？

　そういえば、人付き合いもそういう傾向に向かっているかもしれない。面倒くさそうな人とは極力関わりを持たないようにという意識が強くなってきているし...。

　身軽って、案外いいかも...。