laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

カオス(混沌)...。

 そう言ってしまうと、とても大げさなのかもしれないけど、感覚としてはそれに近い。

 インドネシアのバンダ・アチェの路上で、そう感じた。





 写真はそれを全く感じさせず、むしろ平和そのもののように感じてしまうのだが...(^_^;)。実際に車に同乗し、あるいは路上にしばらく立って眺めているだけで、その混乱ぶりを実感できる。

 まず、ちょっとした逆走は当たり前。街場を少し離れると、小学生ぐらいの子どもたちがバイクを運転している。ヘルメットをかぶっていない。3人ならず4人、5人乗りのバイクを見かける...。

 まぁ、このぐらいならまだいい。「のどかだねぇ〜」ぐらいの範ちゅうだから。

 怖いのは、そろいもそろって、大半の車が猛スピードで道路を駆け抜けていく。地元の多くのドライバーたちに、車間距離とかゆとり運転とか、対向車に対する目配りとかの感性がすぽっと抜けている。

 ハンドルを握った途端に、いきなりフル回転。前の車を追い越すタイミングさえあればすかさず抜かしにかかる。

 ハンドルを任せる相手としては最も敬遠したくなる輩ばかりだ。

 幸い車に同乗する機会が少なく、スマトラ沖地震の震災後の復旧工事で道路がきれいに整備されていたおかげで何事もなかったが、車の中で1人心の中祈りを捧げていた(^_^;)。

 こうしたスピード狂いのドライバーたちの存在は、東南アジアの各地で見られる。

 ハンドルを握っていない時はとても温和な人柄の人が、ひとたびハンドルを握ると性格が変わってしまう。

 なぜ、何なのか?

 その土地土地の道路事情によるところも大きいのだろうが、突き詰めれば、モラルの問題なのかもしれない。日本のように至る所に信号機があって交通警察が常に目を光らせていれば、こうしたことは起きにくいのだろうが...。

 車で2時間のサーフトリップの帰途、橋の上でトラックと乗用車の追突事故現場に出くわした。

 血を流しながら何人かの人がぐったり倒れていた。

 次の瞬間、われわれを載せた車は猛スピードで峠を駆け抜けた。

 まったく!!


 それにしても、生きて帰ってこれて本当に良かった。