laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

縁故採用。

 何やら怪しげな響きで、とかく批判的に使われる言葉だけど、そもそも、そんなに悪いことなんだろうか?

 職権乱用など常識的にあり得ないルール違反はもちろん論外だが、本来とてもヒューマニックで温情のあるシステムだと思うんだよね。

 人が人を紹介するということは、紹介する側とされる側の間に信頼関係がなければ成立しない。とんでもない人間を紹介したとすれば、自分の信用が落ちてしまうのだから。

 「あぁ、あの人が紹介する人なんだから間違いがない」と言ってもらえることが紹介する側の本望で、採用する側にとっては、エントリーシートだけでは決して分からない就職希望者の人柄や性格、適正などが、紹介という形式の裏には隠されている(はず(^_^;)。

 そんなことを、毎年顔触れは違うんだけど同じように黒っぽいスーツを着込んだ就職活動中の学生さんたちの姿を見掛けるたびに思っている。

 企業合同説明会やら就職説明会やらに熱心に参加し、何社も何社も巡りながらエントリーシートを提出したりしている学生さんたちもそうなんだけど、画一的な採用方法しかとらない多くの企業も、同じようにみんな横並び。なんなんですかね、これって。もっとフレキシブルに多様な採用の形態があってしかるべきだと思うんだけど...。

 悪い意味で浸透してしまったから良くないのかもしれない、縁故採用

 この際、「いいね!採用」なんて名前に変えてみたらどうだろう?

 フェイスブックなどでは、知らない人同士が共通の知人を介して知り合って時にとても仲良くなるなんてことが珍しくないご時世なのだから。

 「いやいや、それはネット上だからあり得るわけで...」という声がどこからか聞こえてきそうだが、リアルの場だってそうそう変わらないと思う。

 形式的なだけでは、横並びを続けているだけでは、企業にとっても学生にとってもハッピーな結果になることがそれほど多くないんじゃないのかな...。

 どうでしょ?