laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

はまっている...。

 朝起きると庭に出る。

 ついつい雑草取りなどに励んでしまう。土が乾いていれば水をやり、元気がない花があれば励まし、枯れた草木はこまめに抜いてあげる。帰宅してもまずは庭チェック。休日になると、こんな行動を何度も繰り返している自分がいる。

 はて、我ながら飽きずによくやっているもんだ。っとつくづく思う。

 とはいえ、全く飽きない。楽しいなぁ〜、とか思いながら庭をいじっている。なんだかちょっぴりヤバイ底なしの世界にはまり込んでしまった感がある(^_^;)。

 子どものころの父親の行動パターンと瓜二つ。所詮、蛙の子は蛙なんだな。

 なんでこんなにはまっているのか自分でも不思議なくらい。

 いろいろと思い付く節がある。

 ・自宅を持つようになった。

 ・年を重ねた。

 ・手を入れた分だけ成果が見える。

 ・奥が深い。

 ・単純に楽しい。

 ・・・・・。はまる理由はひとつではなく、幾重にも重なっているようだ。

 「つぎの世に生まれかわったら、園芸家は、花の香に酔う蝶なんかにはならない。窒素をふくむ、かおり高い、くろぐろとした、ありとあらゆる大地の珍味をもとめて、土の中をはいまわるミミズになるだろう。」





 さすがにこの域まで到達するにはまだまだかなりの時間を要するのだろうが、『園芸家12カ月』(中公文庫、小松太郎訳)でそう書いているカレル・チャペックの言葉に思わずうなずいてしまった。

 とにかく、土なんですね。いい庭を作るには。その極意に気付いてしまったチャペックさんは、タイトルそのまま、1年12カ月の〝園芸家〟としての振る舞いを、事細かに書き記している。

 つい少し前の自分なら、間違いなく手に取ることもなかったこの本。まだ読み始めたばかりだが、先に進むのが惜しいほどに面白い。とにかくマニアック。土作りにこだわる彼の情熱が言葉の端端から伝わってくる。


 こういう本って、興味のある人にはとても面白いんだけど、そうでない人には全くもって面白くもなんともない。

  だって、来世は蝶じゃなくてミミズになりたいんですからね。まったく!(^_^;)。

 俺もいつの日か、チャペックさんのように、日がな一日、庭のことばかり考えるようになるんだろうか?.....

 
 いやいや、さすがにそんなことはないよなぁ.....。