laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

気持ちの交流。

 このところ通い続けているサーフスポットは、そこにたどり着くまで川を渡ってちょいと歩き、比較的長い距離をパドリングしなくてはいけない。

 昨日、今日のように台風の強いうねりが届くような状況だと、波をつかまえる沖のポイントまで行くのに10〜15分ぐらいかかってしまう。

 結構、めんどいんです。

 そういう場所だから、平日の朝イチはサーファーが少なく、すぐ顔なじみになる場合が多い。

 通い出してからわずか2回目で声を掛けてくれたSさんは、最初に知り合ったローカルサーファーだ。たまたま共通の知人がいたことから声を掛けてくれたんだけど、毎回、会うたび、とびきりの笑顔であいさつしてくれる。

 「おはようさ〜ん!」「どう、今日の波?」「う〜ん、今日もいいねぇ〜」...。いつも他愛無い言葉のやり取りで、そこから深い会話に続くわけでもない。

 でも、なんかいい。

 ほかの人たちも、目が合えば頭を下げ合ったり、「こんにちは」と言い合ったり、とにかく感じがいい場合が多い。

 いいなぁ〜、って思うわけですよ。



 っというのも、今の時代、見知らぬ人に声を掛けたりあいさつすることが極端に少なくなっているなぁって感じているもんだから、こういう海での些細なことに心が和む。

 震災直後、サーファーの姿がほとんど消えた海に再び通い始めたころ、集まる面子が少なく、すぐに顔なじみになった。その当時も同じような気持ちの交流みたいなことがわりとあった。

 でも、現在のように海にやって来るサーファーの数が多くなりすぎると、みんなそういう余裕がなくなってしまう。仙台新港で波乗りすると、すぐ近くにいるサーファーに話し掛けている暇があったら1本でも多く波を“奪ってやる”というぎすぎすした心理が働いてしまう。

 そういうのが嫌で苦手だから、たくさんのサーファーが集まる新港から遠ざかり、閖上に通っているのかもしれない。もちろん、波もいいから通うわけだけど。

 願わくば、まったりゆったりした今の雰囲気が当面続いてくれたらいいなぁ。