laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

主夫。

小さいころ、女の子に生まれ変わりたいと思っていた。
 6つ、3つ違いの姉たちに囲まれて育った影響で、物心つくまで女の子の遊びに興じていたことが大きかったと思う。女装の趣味はむかしから全くなかったけど、一般的に女性の領域とされることが多い家事全般に至ってはどちらかといえば得意なほうだと思う。
 さすがに子育てと料理、裁縫、近所付き合いは妻にはかなわないが、掃除洗濯買い物、アイロンがけ、庭仕事、その他多くの雑用においては、学生時代のアルバイト経験が今に生かされ自分のほうがちょっとだけアドバンテージがあるように思う。「ひょっとしたら、俺は主夫が一番性に合っているんじゃないか?」。新聞社に勤めつつ、〝男としての最先端の職業〟への転職を何度か考えたこともある。
 主婦がいるんだから主夫だっていていいでしょう。周りにそうした知人はいないけど、現実にはいますよね、主夫さん。何度か新聞か雑誌なんかで関連記事を見た気がします。俺もそうなったら、紹介されるのかなぁ、って、馬鹿げた空想をしたこともあります。
 空想例:家で働き者の夫と稼ぎ頭の妻、しっかり者の娘の3人暮らし。朝から晩までしっかり職場で働く妻を最大限支える夫は、フル稼働で家事を午前中に済ませ、妻と娘が不在の午後は夕方までしっかり海に入って波乗り。心と体の健康を十二分に確保する。充実した気分で家に戻ってきた夫は、夕食やお風呂の支度をフルスピードで済ませ、娘の勉強もチェック。少し疲れ気味に帰ってきた妻を満面の笑顔で迎え、寝る前にはウクレレで癒しのメロディーを奏でながら、優しい手さばきで仕事疲れの妻の体を丁寧にマッサージしてあげる......。
 う〜ん、なんとも理想的だなぁ。条件さえ整えば、踏み切ってもいいんだけど。
 ちょっと暖かくなってきて、そんなことばかり考えている今日この頃です。