laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

結婚観。

河北新報「声の交差点」で、「結婚って」をテーマに読者から寄せられた投稿を紹介していた。
 人生山あり谷あり。年配の方々の投稿が多いせいか、結婚が苦労や我慢というキーワードで語られている投稿が目に付く。生きてきた時代、環境が、それぞれの結婚観に深く影響しているのだなぁと思った。
 「お母さんを見ていると、結婚に夢なんて持てない」
 そう娘から言われて愕然としたという50歳の主婦の話はとても痛ましい。夢あふれて(たぶん?)好きな男性と結婚し、子どもを授かり、大切に育ててきた我が子に、こう言われた親の気持ちはいかばかりだったことか。
 知らず知らずに夫婦間で繰り返してきた〝いさかい〟を、小さな子どもは自分が成長しながらはっきりと見てきた。これからの将来に夢を抱く若者が、目の前にある身近な結婚という現実に幻滅したのだろう。それでも母は思う。「結婚は、した方がいいと思うよ」
 似たような経験、思いに至った方々が多いのではないか。どんなに辛く、嫌な事でもたまにいい事があって幸せを感じる時もある。振り返れば、独身でいるより結婚して1人じゃなかったことがいい、と。それも、ひとつの考えですね。
 そもそも、結婚って何だろう。男性にとっても女性にとっても結婚することが当たり前だった時代がとうに過ぎた(そう思うのだが)現代においてさえ、大きなテーマであり続けている。
 自分も年を重ねたこの先、来た道を振り返った時、「やっぱり、結婚して良かったなぁ」と自信を持って言える日が来ることを願っている。