laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

今月のことば NO.3


 『海にいる中で一番のサーファーは、常にその中で一番楽しんでいる人だ』


 先日、仙台新港にも姿を見せた世界的なレジェンドサーファー、ジェリー・ロペスが、50年になろうとするサーフィン人生を顧みながら作ったというルールのひとつ。5項目から成る〝ロペスルール〟の最終NO.5だ。先ごろ出版された、自身の生い立ちを綴った『SURF IS WHERE YOU FIND IT』(美術出版社、パタゴニア)に記されている。
 禅にも精通しているジェリーさんですから、この本はサーファー以外にもたくさんの人たちが興味深く読むことができる話が詰まっている。


 当たり前、といえばそうなのだ。当たり前だからこそ、なかなかできない。その意味で、深い言葉だと感じた。

 物事は、見る角度によってがらりと状況が変わる場合が少なくない。悲観的に見るか楽観的に見るかの違いだとも言える。基本、悲観的な性格の人は、何事も楽しむことが難しく、楽観的な人は何事も大いに楽しむことができる。
 
 サーフィンを始めた当初、楽観的な性格だと思っていた自分でさえ、なかなか上達しない自分の技量に腹を立て、そんな自分に嫌気がさしたことは数限りない。海の中にいること自体を楽しめるようになったのはごく最近のこと。

 重ねた年齢と経験も大きいのだろう。そんな境地になると、心に余裕が生まれてくる。海の中で、楽しんでいることを実感することが多くなってきた。

 楽しむ、とは結構難しいものでもある。