laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

ケチなわけ。

 26年前の今日、サーフィンを始めた。
 子どものころから何事においても飽きっぽい自分が、これほど長い間続けている趣味は数少ない。おそらく、いやほとんど絶対、よほどの理由がない限り、年を重ねても自由に動くことができなくなるまで波と戯れ続けていると思う。
 一番の趣味なのに、自分でも呆れるほどお金を掛けてこなかった。妻からは、「大好きなサーフィンなのに、どうしてそんなにお金を掛けないわけ?」と不思議がられている。多分、「もったいない」というケチくささが根底にあると思う。
 かつてスキーが流行った時、毎シーズンごとにスキー板を買い換えていた愛好者は多かった。サーフィン界でもそうしたアマチュアサーファーは少なくない。ただ、サーフボードの場合、よっぽどのアクシデントにでも見舞われることなく丁寧なライディングとケアを心掛ければ、少なくとも3年間は十分に使える。波があればほぼ毎日海に通うことを考えれば、ブランド物オーダーで10数万円は決して高い買い物ではない。
 でも、なのだ。
 同じブランドモノでも海外で購入すると、半額は当たり前、時に3分の1で買える。この価格差、知ってる限りで20数年来ほとんど変わっていない。〝価格破壊〟の流れなんてないに等しい。おかしいんです、この業界。どこかで、誰かが、何かを企んでいるに違いない。呆れるばかりです。
 そういうこともあって、お金を掛けない。正確に言えば、たまに行く波乗り目的の海外旅行でまとめて買ってくるのがルーティーンで、日本のサーフィン業界には極力お金を掛けたくない。
 例外もある。ごくたまに、高価でもどうしても買いたいサーフグッズに出合うことがある。そんな場合、普段の不平不満に目をつぶり、大枚をはたく。そういう場面はこの26年間そうそうなかったけれど。