laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

Music Box NO.2

 夏。 
 海沿いの一本道で車をかっ飛ばし、爽快な風を受けながらスカッと陽気な音楽をガンガンと響かせ身をゆだねたい。そんな衝動に駆られる時がある。

 いざという時に備え、新しいサウンドをCDショップで物色視聴していたら、いきなりきました。

 ユートピア』(マルクシャイダー・クンスト)



 これ、これ。かなりいいです。数年前からはまっている、いわゆるミクスチャー系。東京スカパラダイスオーケストラ(懐かしすぎる!)を思わせるスカ、レゲエを基調に、ジャズやサルサメレンゲ、ボサノバ、アフロビートを織り交ぜたバンド演奏。1発目の「ナンセンス」に始まり、ラスト12曲目「ある日」(リミックス)まで飽きさせません。時にリラックス系楽曲も間にはさむノリノリ感。「ウホー」なんて掛け声が自然に口をついでしまう瞬間もあったりして。

 なんてったてこのバンド、宣伝文句は「ロシアで唯一のハッピー・ミュージック・バンド」ですから。何を歌っているのかは当然、分からない。でも、映画でたまに聞く、あの耳の奥に低くこもってくるようなロシア語の響きがない。耳障りのいいサウンドに乗って軽快に心地よく響くのだろう。インストのみもありますよ。

 基本構成は8人だが、ツアー時には13人にもなるフレキシブルなバンドの本拠地は、北緯60度、ロシアの西端サンクトペテルブルグ。日照時間が短く氷点下30度にまで気温が下がる厳酷の冬で、「せめて陽気な音楽で暗くなりがちな気持ちを明るくしよう」というのが活動の原点だとか。

 ほんまかいな、と思う人はまずは視聴を。ちなみに、マヌ・チャオスカタライツのライブ前座も務めた実績があるという。Eastblok Music。