laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

朝活。

 サーファーの間では常套句になっている、言い古されたことわざがある。

 早起きは三文の徳。

 朝早いうちに海に行けば、人も風の影響も少なく、グッドウェーブに数多く乗れる確率が高い、という意味合いで使われる。

 実際、そうなのだ。

 夜の10時には家の中が静まり返り、夏場には朝4時、冬でも5時ぐらいには洗濯物を干す母親に育てられた影響で、幼いころから朝には強い。18歳で波乗りを始めてそれに拍車が掛かり、宵っ張りの世界であった新聞記者時代も特段のことがない限り、たいていの人よりは朝早くに起きていた。今もそうである。体に染み付いた習慣はなかなか消えないもんですね。もちろん、習慣を変えようと思ったことはこれまで一度もなかったけれど。

 起床が早いと、いろいろなことが出来る。睡眠をとっている分、夜遅くまで起きて疲れた体と頭で行動するのとはわけが違う。よく、「自分は低血圧だから朝が弱い」と言う人がいるが、真意のほどは定かでないと思っている。いつだったか、「ワンポイント英会話」で有名だったウィッキーさんが「僕はひどい低血圧だけど、早起きは習慣だから関係ありませんよ」と言っていたのでなおさらそう思う。スリランカ人が、ことのほか低血圧の影響を受けない体質だとは考えにくいし。

 今、「朝活」の時代なのだという。19日付け河北新報夕刊ビジネス欄の記事では、「出勤前に勉強して自分を磨いたり、習い事で趣味を広げたり、健康のためにスポーツをする」人たちが増え、「『朝活ビジネス』が活況を呈している。」とある。

 いい事じゃないですか。自慢じゃないけど、朝活35年ほどのキャリアの持ち主ですから、「う〜ん、やっと時代が俺についてきたなぁ」などと、一応、余裕をかませてもらいます。なんか感じ悪ですけど、失礼です。

 新しい流れを歓迎する一方で、「これがいつまで続くことやら」と、懐疑的でもあります。何といっても朝活している大半が社会人ですからね。つい最近まで夜更かししていた人たちが、「さぁ、これからは朝型になるぞ!」って簡単にいくのかなぁ。喫煙者が禁煙に挑むほどに容易じゃない覚悟が必要に思われますが。どうなんでしょう?

 単なる一時の流行り廃りかどうかは、あと1年ぐらい観察しないと分からない。