laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

タトゥー。

 自分の体に入れようと思ったことは一度もないけれど、知人の何人かは彫り物を入れている。

 「いいんじゃないの、別に」

 特段興味もなく、魅力も感じていないので、タトゥーに関してはそんな印象を持っている。

 【刺青やタトゥーのある方の入場をお断りします】
 
 公衆浴場、特にスーパー銭湯で、こういう注意書きが入り口に張られているのをよく目にする。

 何が、問題なのだろうか? 

 先日、我が家に泊まりに来た友人らと連れ立って近所のスーパー銭湯に行った。入って程なくして、1人が先に上がった。「ずいぶんと早いなぁ。カラスの行水みたいだ」などと思っていたら、後から聞いたところ、腕に入れていたタトゥーを見つけたスタッフに声を掛けられ、「すみませんが上がってください。お金は払い戻しますから」と言われてそれに従ったのだという。「でもラッキー、体も髪も洗って、最低限お湯につかったから」と楽しそうに振り返る友人の話を聞きながら、「何でそこまで。一体、誰がどう迷惑しているんだ」と思った。

 いい悪いは別にして、昨今、男女の区別なくタトゥーを入れる人たちが増えている。若者の間では、もはやファッションのアイテムのひとつとしてとらえられている感さえあるタトゥーを、〝ヤクザの慣わし〟とでもいえそうな刺青と同列に扱っている排他的な考えが、すべてを一緒くたにして浴場から追い出そうとする規制の底流にあるのではないか。

 威圧感や恐怖感、嫌悪感を、他のお客さん方々に与えるからというのが排除の理由のようだが、そもそも、こんな理由で何も問題を起こしていない人たちを追い出していいものなのか。ひどく、疑問なんです。外見ばかりにとらわれる狭量な考え方の典型だな、とも思うんですよ。

 社会の少数派って、偏見にさらされることが多いんですね。

 っと、こんなことを書くと、「お前の考え方のほうがよっぽど偏見だ」というお叱りが、またまた届きそうだ。

 「全くなぁ〜、ふぅ〜。疲れるねぇ」

 銭湯から上がり、居酒屋で酒を飲みながら、タトゥーを入れた友人らとひとしきり盛り上がった。