laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

察するに......。

 気分や気持ち、感情の移り変わりを、足音は教えてくれる。

 目を閉じ、じっとその音に耳を澄ましてみるとはっきりとそれが分かる。

 足音で知らない誰かを想像するのが癖になっている。悪趣味だと思いながらも。

 例えば、喫茶店で本を読んでいる時や銀行、郵便局などで順番待ちしながらほうけている時、ぶらっと街中を歩いている時なんか無意識に耳が足音をひろっている。

 多くの場合、耳障りな足音なのだ。

 音の主は、やはりというかまたかという具合に想像を裏切ることが少ない。

 どこか棘のような鋭さを感じさせるパンプスの響き、地面をぞんざいにこするようなスニーカーの摩擦、人生に疲れた感を漂わすオフィススリッパのこすれ..........。

 それらの音は、公共やその場所の雰囲気、環境にかなりそぐわない。

 主の風貌を見て、変に納得してしまう。意外にも、女性の主からそんなことを感じることが多い。