laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

「大きなお世話だ!」。

 そう言って、広島県湯崎英彦知事が不快感を示した、という。怒りの矛先は、大阪府橋下徹知事。橋下知事が、自治体首長の「育児休暇」取得が全国的に広がりつつあることに関し「反対だ。先頭に立って(育休取得の)機運を醸成すると言うが、世間を知らなすぎる」と苦言を呈したことへのコメント。河北新報朝刊22日第3社会面に詳しい。

 今月下旬に予定される第3子の誕生後に育休を取得する方針を示していた湯崎知事。自ら実践することで男性が育休を取得しやすい環境づくりに取り組む考えを強調した湯崎知事だが、橋下知事は「(首長の場合は)組織がでかいし、周囲からの支援もあるが、世間ではそういう立場の人が圧倒的に少ない。休もうと思っても休めないのが現状だ」と指摘した、と記事にある。

 湯崎知事の怒りは、もっともだと思う。「橋下知事さん、一体全体、あなたは何をおっしゃるの!」って感じでしょうか。

 産後直後、お母さんだけでは育児の負担が大変だからと制度化された男性の育休。それでも、仕事優先の日本では、男性がなかなか取得しにくい状況なので、制度が有効に生かされていない。それを知っていながら、橋下知事は「休もうと思っても休めないのが現状。世間を知らなすぎる」などと言う。かなり、横暴な反対理由だと思う。怒りを通り越して、呆れてます。こういう考えの人たちの存在が、男性の育休取得率が遅々として高まらない理由の根底にあるのだと考える。

 そもそも、育休取得は政治家といえ、個人の権利。そういう類の話に理由にもならないような理由をつけて反対の自説を唱えるなら、激務とはいえいまだに世間の給与水準とはかけ離れた、政治家さん方の給与削減でもお考えいただきたい、と思うのは俺1人だろうか?

 この不況時、あんな高額な給与(=税金)を貰っている状況こそ、世間知らずのなせる技とはいえないか?

 湯崎知事に倣って言いたいと思う。

 「余計なお世話だ!」