laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

本当の著者はだれ?

  ミュージシャンやタレント、プロスポーツ選手といった、いわゆる有名人の本が数え切れないほど出版されているが、本当に当の本人がそれらの本を書いたのかは限りなく疑わしい。っというか、代理人、いわゆるゴーストライターと呼ばれる人たちが文章を書いている場合が多い。

 多い、というのは、その実態が闇に包まれていて断言できないからだ。ゴーストライターは決して、表舞台に登場することはない。

 結構、当たり前にこうした実態を社会が許容しているのではないかと疑問に思っている。

 卑怯じゃないの。嘘じゃないの。もっと神経質に言えば、詐欺じゃないのか。

 だって、著者は有名人本人なのに、実際に書いた「本当の著者」については多くの場合、本のどこにも表記されていない。

 憶測で物を言ってはいけない。

 では、実例を。

 ボヤくことで有名なスポーツ関係の有名人がいます。数多くの本が出版され、ベストセラーにも度々なってきた。この人が著者として出した本の執筆者と面識がある。

 知名度はあるけど文才がない有名人にとっては、書く手間が省ける。全く知名度がないゴーストライターには、自分の文才で収入を稼ぐことができる。本を企画、販売する側はとにかく売れればよし! 読む人は、実際にだれが書いたのかより、有名人の話に興味がある........。かくして、〝ゴースト本〟が世にはびこる。

 こうした類の本の登場は、実にタイムリーだ。決して旬を逃さない。言いかえれば、野菜や果物、生鮮食品と同じで鮮度が一番の命。

 願わくば、有名人の行動を疑いの目で見ることなく妄信的に信じ熱狂している人たちが、こうしたゴースト本に疑問の目を向けるようになれば、市場のニーズが大きく変わってくるかもしれない。

 甘いかな?

 著書を有名人とゴーストライターの連名にすれば何も誤解や問題は生まれないのだが、それは望むべくもないのか。

 監督が全国区の有名人へと交代したプロ野球東北楽天。本というキーワードでこのチーム、球団を見てみたらどうなるか?新チームに生まれ変わる来季、そういう視点でウォッチしてみるのも一興かと。