laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

〝幻〟のマント。

 グッチだかヴィトンだかなんだか忘れたが、新聞に載った有名ブランドの広告が気に入った。

 視線の先は、ブランド品ではなく、それを紹介する女性モデルが羽織っていた緑色のツイード地らしいマント。

 「おう、いいじゃないか!」

 思ったら即行動。早速、知り合いの紳士服店に向かい、オーダーメイド。デザインはほぼマスター任せ。マスター知り合いの仕立て屋の女性に発注し、待つこと約3週間。先日、注文の品が出来上がってきた。



 探してもらったアルパカ入りウールの上質な生地で完成したマント。素敵すぎた。

 出来上がる前から多少の予感はあったが、自分が試着してみて、あらためて思った。

 「これは、俺より妻のほうが似合うはず」

 1ヶ月ほど前に職を得た妻に、まだ就職祝いをあげていなかった。

 「服だって似合う人に着てもらったほうが幸せだろう。自分が着たい時は借りればいいさ」。そう言い聞かせ、時期外れのちょっとしたサプライズにすることにした。

 案の定、妻は非常に喜んでくれた。やっぱり、よく似合う。

 想定外だったのは、娘も気に入ってくれたこと。

 「私も着るから!」

 そう言われれば、こう言うしかないよね。

 「うん、そうしたら。ママに借りたらいい」

 木枯らしが今にも吹きそうな季節。本格的な冬の到来だ。

 ユニセックスではない自分用の防寒服の準備をあらためて考えるべきかもしれないなぁ。