laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

Go for it!

 波乗りの世界でよく登場する英語のフレーズ。

 「突っ込め!」とか「とりあえず、行ってみろ!」とか「思い切って行っちまえ〜」なんていう意味です。日常生活でも使うこの言い回し、むかしから好きです。

 何かをやる前にあれこれ考えず、やってから考えろ。思い切りだ。行くしかない........。言い方次第で意味合いが微妙に異なってくるが、前のめり的な意味合いと響きがいいんですねぇ〜、これが。

 思えば、このフレーズの精神で、ここまで26年間波乗りを続けてきた。

 大学の先輩に連れられて行った初めてのサーフィン。借りたボードを手に戸惑う自分に、「じゃぁ、ほかのサーファーの邪魔にならないように気をつけてね」との言葉を残し、その先輩はさっさと海に行ってしまった。

 そんな体験から始まり、誰も手取り足取り教えてくれなかった波乗りに、これほどのめり込んだのは、負けず嫌いの性分と「どうにかなるさ。いや、やってやるさ」という“頑ななお気楽さ”のせいでもある。



 やり始めてすぐに何本もの台風が来ては、「まぁ、行ってみるか。大いなる挑戦だ〜」という無謀を繰り返し、自分なりの道を探ってきた。技術がどうこうというよりも、とにかく前に進むんだ、海に向かうんだと覚悟を決め、人間洗濯機状態を気が遠くなるほどの回数繰り返して現在に至る。

 なので、当然のことながら、社会人生活よりもキャリアが長いサーファー生活が、サラリーマンとして生きるうえでかなり影響を及ぼしている。一般的な人たちはおそらく逆なんでしょうが、なにせ自分の場合、情熱の対象が波乗りより仕事のほうに向かうことが極端に少ないもんですから(^_^;)

 ちょっとした冒険心が、これまで何度も仕事で生かされてきた。これも波乗りをやってきたおかげなのだと思う。

 与えられた、指示された仕事だけを黙々とこなすのも人生だけど、それって味気がないし面白みがないし、第一、つまらない。

 もっと冒険しようよ、面白がろうよ、自ら突っ込んでいこうよ!

 若い時分とは違った感覚で、今、Go for it!の意味をかみしめている。

 【写説】
 三陸沖に抜けていった台風14号が残したビッグウェーブ=仙台新港、2010年10月31日朝。