laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

「恐れ入りました......」。

 前々から薄々気付いてはいたが、最近、はっきりと認識するようになった。

 小学6年生の娘が書く字が、44歳の父よりはるかに上手であることが。

 いやいや、この言い方は娘に対して失礼になる。親の贔屓目に見ても、上手い。とにかく、きれいな字なのだ。

 むかしから、字が上手な人には無条件で頭を下げたくなる衝動にかられる。今春、秋田から仙台に越してきて以来、向こうの友だちたちと手紙のやり取りをしている娘。書いた手紙を入れた封書を投函する役割の自分は、その都度、きれいな文字を目にし、素直に、頭を下げてしまっている。

 参ったね、本当に。完敗です。

 全く自慢できないほど、自分は字が汚い。PCのおかげさまで、無様な文字を人にさらすことがめっきり減った。ひどく感謝し、かなり安堵している。

 小さいころ、いっぱしの努力はしたんですよ、これでも。だが、よくよく思えば、5段だか6段だった段位は、ひどく落ち着きのなかった自分へのニンジンだったのかもしれない。そうに違いないはずだ。その段位の片鱗が、見事に何も見当たらないほどにへたくそなのだから。

 でも、本当、字がうまいというのはいい事だ。

 娘よ、このままさらに精進してくれ。デジタルな時代だからこそ、将来、達筆であることに今以上の光が当たるかもしれないぞ。