laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

いい距離感。

 プロバスケットボール仙台89ersの本拠地開幕戦で、14日の日曜日、河北新報応援デーの手伝いをしに仙台市体育館に足を運んだ。

 恥ずかしながら、初観戦。ゲーム開始のかなり前から会場入りし、この日の仕事であるチームの公式携帯サイトPRブースの準備。作業を進めながら、なんだかいい感じになってきた。

 好感触、好印象なんです。ゲームが始まる前から。

 例えば、いい意味で警備が緩かったり、のんびりした雰囲気で下準備に取り掛かっているほかのスタッフたちとか、練習の合間に各ブースをのぞいている選手がいたりとか、せかせかしたところが全く無くて、ほわっと温かな空気感。ゲーム中も、行儀がいいといえば行儀がよく、マニアックなファンよりむしろ、和気あいあいなファミリー的な応援スタイル。完成されていない手作り感のような印象なのだ。

 もちろん、東北人の気質というのもあるのだろうが、体育館という広くも狭くもないような箱が、こうした下地をつくっているのではないか?

 何より、選手、ゲーム、ファン、スタッフら、それぞれの距離感が程よい。この感覚は、東北楽天イーグルスの本拠地Kスタやベガルタ仙台ユアスタなどでは全くつかめない。違うものだ、といわれればそうなのだが、同じプロスポーツでも、bjリーグはファンに優しい側面が結構あるような気がした。

 bjリーグがスタートしてから今季で6年目。まだまだ少ないファンの数や低い認知度などいろいろ課題は多いようだが、マイナーであることから見える、見直せる、伸ばせる改善点というものもあると思う。むしろ、野球やサッカーのようにメジャースポーツがいきなり仙台にあるような環境より、ファンとともに育っていくという意味においてはまだまだ希望はある。

 百聞は一見にしかず。それを痛感した気分の良い一日だった。