laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

Vol.170 〝ながらメール〟。

 複数の仕事を同時にこなす「マルチタスキング」は、一見合理的で効率的のようだが、ある調査によると、生産性が低下し、ひとつの事柄に集中して仕事をするほうがより効率的なのだという。何かの本にそう書いてあった。

 携帯電話やスマートフォンを肌身離さず持つ傾向が強くなっている現代人。ビジネスシーンで、会議中でもひっきりなしにメールなどをチェックし受け答えをする人たちが増えていることに触れ、その本はこう指摘していた。「事情に通じていたい、仲間に受け入れられたいという、人間の基本的な欲求を反映しているのでしょう」と。

 指摘の真偽は分からないが、たかだか1時間や2時間ばかり拘束されたぐらいで、携帯のようなモノに固執しなければならない理由なんて本当はないんじゃないか?そんなモノが一時的に手から離れても生死にかかわらない。

 わが身を振り返ってみても、常に持っていなければいけない理由などひとつもない。なのに、会議に携帯を持ち込んで、送られてくるメールやら電話の内容なんかを、重大でもないのに重大そうな表情をしながら見ていることがたまにある。

 無意識のうちに、携帯やらスマートフォンやら便利なモノに毒されているのだな、と近ごろ感じている。

 そこで、「みんながやっているからいい」のではなく、「みんながやっているからおかしい」と考えたい。とりあえず、会議の席に携帯を持ち込むのをやめにしようかと思っている。