laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

今月の言葉 No.8

 The best way to make your dreams come true is to wake up.
  (夢を実現する一番いい方法は、目を覚ますことである)


 フランスの代表的知性と謳われた詩人、ポール・ヴァレリー(1871−1945年)の言葉。

 ヴァレリーさんが、どういう場面でどういうふうに何を指して言ったのか、あるいは書いたのかは全く知らない(知ってる方がいたら教えてくださいませ)。けど、かなり強烈でストレート。淡い夢など見続けるな、現実としっかり向き合え!と、愚かな夢ばかりをつらつらと見ている我が身に言い放たれているようで、ある意味爽快。

 夢を抱くのも見るのも自由だ。でも、夢が必ずしも叶うとは限らない。いや、むしろ夢って、届くようで届かず、ぎりぎりのところで叶わないぐらいがちょうどいいのではないか、と思っている。追い求める過程に、ロマンのようなものを感じるから。

 もちろん、夢がない、夢を抱かない自由もあるわけで、何か義務のように夢を抱くことが絶対的価値のように考えるのはどうかとも思っている。まだ自分の考えをしっかりと自分の中でまとめることができずにいる子どもたちや、スポーツ選手や有名人なんかに、「あなたの夢はなんですか?」と、持ってて当たり前とでも言いたげな質問をする人たちっているけど。

 そもそも、夢って人に自慢するような、言いふらすような類のものではないと思う。目を覚ました時、自分だけが気付くように、大切に心の中にしまっておくほうがよくない?まぁ、これは凡人ならではのいい訳じみた発想だといわれれば、それもそうかもしれない。