laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

映画私評 NO.9

 映画はちょこちょこ観ていましたが、なかなか書く気になれず9月29日以来の更新になってしまいました。(^_^;)

 そんな折、NY在住の世界のブロガー、『New Yuki City 日記』のゆきさんが自身が編集作業に関わったというサーフDVDを送ってくれた。

 『WALKING ON WATER』



 あまたあるサーフビデオとは一線を画す内容だ。クリスチャンであるサーファーたちが企画し、出演し、取材し、編集し、商品化している。堅苦しく言えば、この映像そのものが、キリスト教の布教の一環。ただ、クリスチャンであろうがなかろうが、サーファーであろうがなかろうが、1つの作品として興味深く楽しめる。かなり、お薦め。

 サーフィンを通してクリスチャンが結び付こうという、プロジェクトのディレクターであるアメリカ人ブライアン・ジェニングが、プロサーファーになることを夢見る地元の2人のキッズを連れて、ハワイ・ノースショアとペルー、インドネシア南アフリカ、オーストラリア、フランスの世界6カ国のサーフベストスポットを旅する。

 旅を通し、初めて海外に出た14歳前後の2人のキッズたちは、グッドウエーブにありつき、元世界チャンピオンのトム・カレンや片腕の天才女性サーファー、ベサニー・ハミルトンら憧れのプロサーファーに出会い、旅を共にする。これだけなら、並のサーフビデオ。この作品の主眼は、初めて出会う人々、世界各国の暮らし、風土、風習、思想、人種などを、キッズ2人が肌で感じ、心の内面が成長していく点にある。もちろん、その根底には、必ず、神・ジーザスがいる。

 波という自然を相手にするサーフィンは、傍目からはチャラチャラしたスポーツに見える。だが、当事者にとっては、ハマるほどに奥深くスピリチュアルな要素が見えるようになってくる(あるいは、そう感じてくる)ので、サーフビデオで神の話が出てくることは珍しくない。見る人にとっては、その神が作品の中でどういう角度から、どのくらいの頻度で登場するのか?が、特に無宗教の日本人には気になるところだが、それが全く押し付けがましくない。スッと入ってくる。大げさにいえば、サーフィンを通した人生の啓蒙ビデオとでもいいましょうか。

 サーファーはもちろん、サーファー以外の方々にも多く見ていただきたいと思う。 

 今年1月に発売開始され、サーフィン雑誌での評価はかなり高い。16ヶ国語に訳されており、ゆきさんは日本語を担当した。

 ありがとう、ゆきさん。久々に感動的なサーフビデオでした。(^O^)