laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

クリスマスプレゼント。

 生まれた時には、たいていのモノがそろっていた。

 贅沢はできないけど、ひもじい思いをすることも無ければ衣食住に困らない。一人っ子だから兄弟、姉妹喧嘩もない。健康体なので病気にかかることも少ない。

 1990年代後半に生まれた娘を見ていると、「恵まれている」と思う。恵まれているからなのか、彼女は欲が少ない。「あれを買ってちょうだい」と言われたことがほとんどない。生まれてから、特段、モノを買い与えた記憶はなく、どちらかといえば、あまり買い与えない家だと思う。ゲームのDSさえ、小学校1年生の時、自分のお小遣いで買わせたくらいだから(^_^;)

 とにかく、小学6年の今まで、執拗にモノを欲しがる娘の態度を見たことがない。

 時代なんだろうか。モノがあって当たり前の環境、社会に育つと、人は欲張りにならないものなのか。単に性格の問題かもしれないが、ちょっと不思議だ。

 今年のクリスマス。贈り物を事前に尋ねると、「漫画本」と言われた。一緒に買いに行ったら、1シリーズ物(全8巻)と新刊本1冊以外ねだることなく、別の1冊は自分のお金で買っていた。さらに、「お金大丈夫?」と聞かれ、こちらの懐具合まで気遣ってくる。

 どうも、親に遠慮しているようだ。

 クリスマスの朝、娘の部屋の戸口に、サンタさんからのプレゼントが届いていた。

 「ありがとうね!」

 知らぬ振りをしている父に、予想外のプレゼントを手にした娘は恥ずかしそうに言ってきた。

 「来年も何か届くかもよ」と、父。

 「そうかなぁ?」。

 娘は、そう言って、そそくさと部屋を出て行った。