No.190 不平不満を言う前に.......。
世界でも有数のグッドウェーブに恵まれる常夏の島ハワイのカウアイ島で生まれ育ち、両親と2人の兄の影響で5歳からサーフィンを始めたベサニー・ハミルトン。幼少のころから、既にアスリートとして頭角を現し、さまざまな大会で好成績を挙げ、プロサーファーになることが彼女の目標だった。
今から7年前の2003年10月31日朝、いつものように海で波待ちしていた13歳の彼女は、突如、巨大なサメに襲われ、左腕を肩先から食いちぎられる惨事に見舞われた。
体内の半分ほどの血液を失う瀕死の状態に、誰もが諦めかけ、彼女自身もそうだった。希望に満ちた未来を抱いていた少女が、奈落の底に落ちた。
だが、少女はその約1ヵ月後、海に戻ってきた。並々ならぬ努力と周囲の支えがあって、事故以前と変わらぬコンテストサ−ファーの道を再び歩み始め、2007年には念願のプロに転向した。
14歳の時、彼女は、自らの歩みを伝記として本にまとめ、日本語訳では『ソウル・サーファー』(ソニー・マガジン、鹿田昌美訳)を出版した。
涙なしには読めなかった。悲しみではなく、その勇気と感動に。クリスチャンだという、信仰心の強さだけでは語れない物語だ。
五体満足で暮らしながらも、多くの人たちが、些細なことに不満を抱き、絶望という言葉を軽々しくも口にしている。
彼女が、想像を絶する体験を通してどう成長していったかを知れば、そんな悩み事は、取るに足らないものだと思うに違いない。
本の中で、彼女はこうも言っている。
「誰かが希望を見出す手助けができるなら、私が腕を失った価値はあったと思う」
この本を基にした映画が、来年4月公開される。
今から7年前の2003年10月31日朝、いつものように海で波待ちしていた13歳の彼女は、突如、巨大なサメに襲われ、左腕を肩先から食いちぎられる惨事に見舞われた。
体内の半分ほどの血液を失う瀕死の状態に、誰もが諦めかけ、彼女自身もそうだった。希望に満ちた未来を抱いていた少女が、奈落の底に落ちた。
だが、少女はその約1ヵ月後、海に戻ってきた。並々ならぬ努力と周囲の支えがあって、事故以前と変わらぬコンテストサ−ファーの道を再び歩み始め、2007年には念願のプロに転向した。
14歳の時、彼女は、自らの歩みを伝記として本にまとめ、日本語訳では『ソウル・サーファー』(ソニー・マガジン、鹿田昌美訳)を出版した。
涙なしには読めなかった。悲しみではなく、その勇気と感動に。クリスチャンだという、信仰心の強さだけでは語れない物語だ。
五体満足で暮らしながらも、多くの人たちが、些細なことに不満を抱き、絶望という言葉を軽々しくも口にしている。
彼女が、想像を絶する体験を通してどう成長していったかを知れば、そんな悩み事は、取るに足らないものだと思うに違いない。
本の中で、彼女はこうも言っている。
「誰かが希望を見出す手助けができるなら、私が腕を失った価値はあったと思う」
この本を基にした映画が、来年4月公開される。