laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

〝家族サービス〟。

 当たり前のように使われている言葉でも、よくよく考えれば、「何か変だよなぁ。おかしいよ、この使い方」と思う言葉は結構ある。どれほど一般化していようと、絶対、あるいは極力使用を避けている言葉の一つや二つ、誰でもお持ちでしょう。

 年末休み。友人との会話で、その類の言葉一つを思い出した。それが、タイトルの言葉。

 話し手の主語は、〝一家の主〟である男性の場合がほとんどでしょう。育メンやら主夫が出現してきた現代では、女性である場合もあるでしょうが、平日は仕事に追われ、家事やら育児やら家にまつわるさまざまな事(つまりは自分の仕事と趣味以外の事柄)ができない、あるいは意図的にやらないので、休日は、それらに意識的に時間を割くという意味合いか。

 使い方次第で、自虐的にも響くこの言葉。ケースバイケースで、優しく寛容にも響くことがあることはあるし、義務的な仕事のようにも響く。ただ、自分の耳には、たいへん心地悪く響くことが多い。

 ネットで調べたら、こういう説明があった。

 「休日を潰して家族の為に奉仕する活動」

 違和感、ありませんか? 

 そもそも、家族に対するサービスって何ですか?サービスをしなくてはいけない、というような義務感があるからこういう言葉が生まれるのだろう、と思う。

 家族を持っている方々の中で、多少の不満はあるにしても(ない人なんかいないと思いますが)、「自分は幸せだ」と言えるような立ち位置の人たちにとって、こうした言葉は無縁だろう。家族それぞれが、お互いを思いやり支え合って暮らしているのだから。

 まぁ、冗談めかして使うというケースは大いにありうる。でも、「わりィ。俺さ、今度の休み、家族サービスなんだよ。もうやんなっちゃうぜ」などと真顔で言われたら、かなり興ざめです。

 さてさて、皆さんのご意見は如何に。