laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

「あら、かわいそうに.....。」

 娘がこの春、中学生になる。

 生まれてから、今年で13年。ずっと一人っ子だった。

 さすがに最近ではあまり聞かなくなったが、娘が小さいころ、よくタイトル通りのリアクションを受けた。

 そんなことを言われるたび、「大きなお世話だよ」と思ったものだ。

 どうして、一人っ子だと「かわいそう」なんだろう?

 かなりの偏見だ。同じような思いを抱いている人は、知っているだけでも少なくない。厄介な考えだ。

 自分が子どものころ、親たちも同じようなことを言っていた。

 「あそこのうちの○○ちゃん、一人っ子なんだって。かわいそうだよねぇ。いつも1人ぼっちで遊んでいるし」という常とう句で始まる定型会話は、たいていの場合、こう締めくくられる。 「やっぱり、兄弟、姉妹がいなくちゃ。一人っ子は決まって甘やかされるから」

 一人っ子の親になって、あらためて、こんなありふれた意見にうんざりさせられている。「根も葉もない」まことしやかな〝信憑〟の典型だ。

 我が家が、中国政府のように「一人っ子政策」を推進しているわけではもちろんない。いろんな事情があるのだ。ほかの家庭も同様にそうだろう。なのに、こうした余計なお世話的意見はなくならない。

 とりあえず、そんな意見には耳を貸さず、素知らぬふりをしているのが一番だ。