laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

今月の言葉。 No.10

 The worst sin towards our fellow creatures is not to hate them, but to be indifferent to them:that's the essence of inhumanity.
 (ほかの人間に対する最悪の罪は、彼らを憎悪することではなく、彼らに無関心でいることだ。それこそが、残酷さの本質だ)


 アイルランド出身のノーベル文学賞作家で劇作家のジョージ・バーナード・ショー( 1856-1950年)が残した言葉。

 これに沿うなら、彼が亡き後、半世紀以上が過ぎた現代のニッポンは、残酷さの本質が露出している社会だということができそうだ。

 他人に干渉しないことが、クールであるという風潮が一時あった。よほどクールな人間が増えたのだろう、冷たすぎる冷え冷えとした空気感が蔓延しているように感じる。他人との距離を保つことと、無関心はイコールではない。無関心とは、心を閉ざした状態だ。知り合いとしか付き合わないという人がいるが、それは、限りなく無関心に向かっていることなのだと思う。

 肩が触れ合っても振り返らない。すれ違っても目を合わせない。高齢者や妊婦に席を譲らない。言葉を交わそうともしない..............。

 そのくせ、知人とは、必要以上に親密に振る舞う。

 至る所に、無関心がはびこっている。