laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

「くだらない!」。

 子どもの頃、歌番組やバラエティーショーなどをテレビで見ていると、決まって父がこう言っていた。

 プロ野球のナイターゲームを中継しているチャンネルから『8時だよ、全員集合!』などにかえようものなら、声のトーンはさらに大きくなったものだ。

 親になり、娘が嬉々として見ているテレビ番組をのぞくと、かつて父がぶつくさ言っていた同じセリフが口から出る時がある。

 いつの時代も、テレビはくだらなさに満ちている、と思う。今に始まったことじゃないのだ。それが、大人になってはっきりと分かった気がする。くだらない事って、子どもの目には楽しく映る場合が多いけど、大人は簡単には“騙されない”。っというか、ひねくれただけなのかも。

 なので、テレビはほとんど見ない。実際には、娘もあまり見ない。借りてきたDVDを見るのにとても重宝しているくらいで、テレビは無きに等しい家電製品なのです。

 大人になったからそう感じるのかどうかはかなり疑わしいが、どの番組(バラエティーが特に)も出演者が似通っていて、話す内容も内輪ネタ満載で、“バカ話”であふれかえっているように感じている。「くだらない」に加えて「あほくさい」と感じるのは、やはり、オヤジになってきたからなのだろうか?

 そんな父の姿を、これもまたいつの時代にも、子どもは嫌がるものだ。

 最近では、娘はテレビを見る前に、決まって父に向かってきっぱりとした口調でこう言うことが多い。

 「黙って見て。黙って、だよ!」

 ごもっともなご指摘ではある。