laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

洗濯係㊥。

 昨日書いた「洗濯ネタ」の続き。

 洗う→干す→取り込む→畳む、という洗濯のルーティーンワークは今や時代遅れなのだという。

 最新機種の洗濯機を購入した知人が言うには、「洗濯モノを洗濯機に入れれば、畳む直前までのすべてをやってくれますよ。天気とか全く気にしなくていいし、いつ何時でも決まった時間で洗濯がこなせます。相原さん、絶対これを買うべきです!」。最後はちょっと語調を強めたこの知人、とくと最新機種の利点を並べ立てた。

 アイロンさえ必要ないのだから、確かに効率的な洗濯機だ。“自家版ドライクリーニング”のイメージなのだろう。その知人宅では、家族それぞれが自分の洗濯を担当しているという。「だって、洗濯モノを入れてボタンを押せば、後はすべてやってくれますから」。技術の進歩って凄い。

 感心はしたものの、現段階で我が家に導入するつもりはない。

 時間と労力の節約には最適の家電だとは思う。でも、そもそも洗濯作業が好きだから、それを機械にやってもらう気分になれない。

 なぜに家事が好きなのかと言えば、きれいになる過程も好きなんですが、家事に伴い無意識に体を動かしているので健康的なんです。それに、太陽の下で干した洗濯モノの香りがたまらく好き。自然に身を任せるサーファー的な感覚なのかもしれない。

 子どもの頃、早起きの母は、朝5時ぐらいから洗濯モノを外の物干しざおに干していた。その物音で毎朝起きると、洗剤のいい香りがふわりと匂ってきた。朝の爽やかなその記憶が頭から離れない。夏の日の午後、微風にそよぐ乾いたばかりの洗濯モノに顔をうずめていた幼い頃の自分。

 こういう光景は、最新鋭の洗濯機では生まれようがない。