laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

部活という名の年功序列。

 年上の人を敬う気持ちは大切だと思う。ただ、何事も度が過ぎれば問題だ。一般的に最初にそれを感じるのは、中学に進学して、特に体育会系の部活動に籍を置いた瞬間ではないだろうか?

 先輩、後輩の過剰なほどの上下関係についてのお話。

 性格の悪い、邪悪な先輩たちと出会ってしまったら、その後の学校生活はとても大変だ。先輩だからという理由だけで、いちいち文句を言われ、ひどい時には暴行まで受けることすらある。手を出されなくとも、無理難題を言いつけられ断り切れなかった、という類の経験を多くの人たちが共有しているのではないかと思う。

 そんな嫌な経験をした者でさえ、自分が先輩の立場になると、同じことを後輩たちにやってしまう悪循環。たちが悪い。

 たった1年や数年、年齢が違うから何だっていうのだろう?よくよく考えなくとも、「年上=偉い」などという考え方はほとほと馬鹿げている。馬鹿げているのに、この考えはまだまだ根強い。困ったものだ。

 この春中学に進学する娘がこんな事を言っていた。「入りたい部活は、先輩後輩の関係が厳しくて、先輩を見たら、遠くからでも大きな声であいさつしないといけないんだって」

 あいさつするのはいいことだが、これはちょっといきすぎだろう。こうした“文化”はなぜ脈々と受け継がれるのだろうか?

 きっと、指導する立場の先生方が、それほど悪い文化ではないと思っていることも理由のひとつなのだと思う。

 いわゆる体育会系の人たちに、こういうことをあまり疑問視しない向きが多いと思う。まぁ、たいしたことのない人間ほど、“先輩ヅラ”して偉そうにモノを言う場合が多いのだが。