“売名行為”にご注意！

　歴史に残る大震災だから、世界中の関心を集め、多くの人々が、何かしら手を貸したいと思い、願うのはごく自然な感情だと思う。

　一方で、この注目度を上手く狙って利用する輩も当然ながら多数存在している。震災直後の便乗値上げなんてまだ可愛いのかもしれない。このところ連日のように相次いでいる、有名人たちの被災地慰問が、どうも“怪しい”。

　もちろん、「全員が全員皆そうだ」なんて言うつもりも根拠もない。あくまで、怪しいのだ。

　一過性のイベントに、どれほどの効果があるのか知らない。慰問予定があらかじめ報道機関に伝えられ、テレビやラジオ、新聞、雑誌などで紹介されることの意義って何だろう？

　「手弁当で現地入りした」とか「被災者に寄り添いたい」とか「皆さんの力になりたい」とか、全くの嘘ではないんだろうが、１週間ぐらいのある程度の期間被災地に滞在して実際に汗を流したという有名人の存在を、無知なので知らない。

　避難所暮らしをしているわけではないので、まったくの想像でしかない。ここまで慰問が続くと（場所によってはかなり偏りがあるようで...）慰問される側だっていい加減有難みが薄れてきているのではないだろうか。っていうか、慰問を迎える準備のために、要らない影響を受けているだろうことはまず間違いない。

　マスコミの報道で慰問を知らされている非被災者の人たちより、実際に慰問されている被災者の人々こそ実態を肌で感じ、ちょっとでも怪しさがあればそれを見抜いているのだろう。

　騙されてはいけない。用心しないと。