laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

近くて遠い。

 ボラセン関連の仕事で、仙台市宮城野区岡田地区にちょくちょく通っている。そのたび目にする海の光景に、歯ぎしりが続いている。

 高砂大橋を車で通過すると、その下を流れる七北田川の河口がくっきりと見える。その両脇で、白波が割れている。決まって波乗りするのに良さそうな波なんです。18歳のころからの見慣れた光景、今年ほど、こんなに遠く感じることはない。

 東北の海岸線に激しい被害をもたらした津波の影響で、地元のサーファーたちは3.11以来、ローカルポイントで波乗りが出来ずにいる。早くも3カ月になろうとしている。

 こんな長期間、波乗りをしなかったことはこれまでに一度もない。高砂大橋から見る波が、実際よりもパーフェクトそうに見えてしまうのだ。

 我慢にも限界がある。このところ、「もう、いいんじゃないの、海に入っても?」という心境になっている、正直。

 実際、仙台新港付近の道路は通行不便な状況を脱し、サーファーが車を駐車する場所は津波の影響をほとんど被っていない。これまでは、「復旧作業の重機やら車両の作業の妨げになる」との理由で駐車場が閉鎖されてきたが、開放しても構わない状況になってきたのではないか?

 現場の詳細をつかみきっていないので、状況をしっかり把握している方がいればぜひとも教えてほしい。

 「まだまだ多くの被災者が苦しい生活をしているというのに、津波の“前線”でもあるビーチで遊ぶなんて気がしれない」

 そういった意見には、耳を傾けようとは思わない。すみませんが(^_^;)。

 たとえ趣味という遊びであっても、いや、遊びだからこそ、長く体に染みついた習慣を必要以上に長く控えるのは、とても精神衛生上良くない。

 日に日に日中の日差しが強くなっている。体が海をかなり欲しているのだ。

 そういえば、仙台のサーフショップ「サーフカンパニー」のHPにある波情報で、地元の大御所、遠藤さんがこう呼び掛けています。

 「こんなにいい波なのに入れないね。そろそろみんなで行動を起こしませんか?」

 さて、そろそろ、動くとするか。