laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

やっと、だけど前進の1歩。.....だと思う(^_^;)

 あさっての8月6日土曜日の朝、サーフスポット「仙台新港」(仙台市宮城野区中野)に大勢のサーファーたちが集う。東日本大震災が発生した3月11日以来初めてのことだ。

 ビーチクリーンが目的。生活の一部にもなっていた自分たちのビーチを、サーファー自らがみんなできれいにしよう!という震災復興支援的なアクション。仙台を中心としたサーフショップのオーナーらが組織する「仙台サーフショップユニオン」の主催だ。

 いいことだとは思う。

 半面、5か月近く経った今ごろですか?という素朴な疑問を抱いている。やらないよりマシなのは確かなんですが。ユニオンの思惑は、おそらくこうなのだろう。

 ・大勢のサーファーたちがビーチクリーンをすることで、復興に向けた【熱意】を示す。→こうした行動を何回か繰り返し、【理解】を求める。→理解された結果、1日でも早く、サーファーに仙台新港を【開放】してもらう。

 全国有数のサーフポイントである仙台新港は、東日本大震災以降、ポイントの目の前にある数百台を収容する駐車場を備えた高台の海浜公園が閉鎖され、ビーチまでアクセスが事実上、閉ざされている。ユニオン関係者が、(サーファーの)熱意を示し、理解を求め、仙台新港を開放してもらうよう願う相手とは、ほかでもない、海浜公園を管理する「宮城県仙台塩釜港湾事務所」という名の役所なのだ。

 ユニオン関係者はこの5カ月間、何もしてこなかったわけではない。役所を相手に、早期のビーチ開放を訴えてきた。しかし、「まだまだ危険が伴う状態だからダメ」と言われれば、黙るしかないほどサーファーの立場は弱い。所詮、遊びなのだから。(忘れがちだけど、それで生計を立てている人たちだっているのだが...)

 っと、一見理屈が立つようなこの状況から、役所の頭の固さと、お上に対するサーファーたちの従順な姿勢を感じ取っている。

 そう考えるのは、仙台新港南に位置する、もうひとつのサーフポイント蒲生に、いつまで経ってもサーファーたちが戻ってこない現実があるからだ。蒲生と仙台新港はビーチがつながっているので、歩いて行ける。仙台新港で波乗りを再開したいと本気で思っているのならば、蒲生の空き地に車を駐車して、そこからアクセスすればいい。なにも、海浜公園が閉鎖しているからといって仙台新港に入れないわけではない。勝手が変わってちょっと不便になるだけだ。実際、3週間ほど前から俺は先輩とそうしている。だが、同調してくるほかのサーファーたちは、今のところ現れていない。

 近くの汚水処理場が震災被害を受け、汚水を簡易処理して七北田川に流しているため水質が悪化している。それを懸念していることもあるだろう。だが、 「仙台新港周辺ポイントでの波乗り自粛」を呼び掛けるユニオンからのお達しが、各サーフショップを通じて多くのサーファーたちに出されていることが大きな理由なんだと思っている。

 実際、新港で波乗りしていることを、地元のサーファー仲間に話すと、決まって驚かれる。「え?いいの、もう入って。ユニオンがダメって言ってなかったっけ?」という反応付きで(^_^;)。

 何だかなぁ。

 いつから、サーファーはモノ分かりが良くなったのだろうか?そして、いつから、サーファーは自分たちの行動を自ら判断しようとせず、“付和雷同”(あるいは、“寄らば大樹の陰”)するようになったのだろうか?

 波があるから波に乗る。あるいは、波に乗るため波に向かう。

 サーファーならば、こんな当たり前でシンプルな姿勢が、大震災を理由に影を潜めているようだ。ケースバイケースだと思うのになぁ。

 別に、いいんですが.....。

 まっ、これはこれとして、6日はしっかりがれき撤去に汗を流してきますよ(^O^)。