laid back

ほかから移ってきました。日々、思うところ感じるところを気ままにつらつらと。

着古す。

 9月に亡くなった、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんじゃないが、「もったいない」と思って必要以上に捨て切れないモノを持つ癖がある。かといって、モノによっては必要以上に見切りも早い。「もったいない」精神を地で行っているわけではないんです。

 服とか車とか電化製品とか、特に日常生活の中で使用頻度が高いモノに関して、「もったいない」と言いつつ長〜く使い続ける傾向があるようだ。

 このウエットスーツはその典型。↓





 いつ着始めたのかなんて忘れるほど着ている。夏の終わりから晩秋まで、おそらく7シーズンぐらいになると思う。今年の夏時点で、背中のファスナーを固定するマジックテープの効き目がかなりあやしく、全体的に小さな穴が現れていた。構わず使い続けていたら、2週間ほど前、お尻に大きな裂け目が出来ていた。

 「もう、おしまいだよな、さすがに」と思っていたら、ウエットスーツの穴を補強するパッチのような当て布に出合い、妻に頼んで縫いつけてもらったら、“寿命”が確実にもうワンシーズン伸びた。写真に映っている黒い部分が当て布。よくよく見ると、かなりの数、当て布ピタピタ貼りまくっている(^_^;)。

 寝巻とかもそうだけど(例えにふさわしいかは疑問だが...)、ウエットに限らず、気に入った衣服って、型崩れしてテロテロ状態になった時こそ、体に優しいフィット感があってとても着やすく、なかなか手放しがたい。はたから見れば、「なんであんなボロ、着ているわけ?」というふうにも見えなくないんでしょうが。

 この感覚は、当人にしかよく分からないのかもしれない。もはや、「もったいない」という感情を超えている。

 このウエットスーツの繕いをやっていた妻の姿を見た娘が、こう言っていたらしい。

 「ママ、うちって貧乏なの?」

 モノを繕って使い続ける光景が、ぐんと少なくなっているのかもしれない。

 とは言え、半壊したマジックテープは相変わらずで、「なんか冷てぇな〜」なんて思っているとジッパーが全開で水がガバガバ背中から入ってきたりもしている状態に、さすがに「どうなのよ、これって?」などと自分自身に突っ込みを入れたりしている。